3章コアデータベースのプランニングとカスタマイズ
一般に、データベースは、フロントエンドインターフェイスやサードパーティシステムからWebアプリケーションのデータにアクセスできるようにするためにもっとも重要な役割を果たす。データベースのプランニングとデザインは、プロジェクトの初期段階でもっとも優先順位の高い仕事の1つだ。
多くのWebアプリケーションで、開発者には0からデータベースを設計するチャンスが与えられる。しかし、WordPressには、あらかじめ構造が定義されたデータベースが付属しているので、テーブル構造のプランニングや既存のテーブルの転用は、普通に考えるよりもはるかに複雑になる。この章では、Webアプリケーション用のデータベースのプランニング、アクセスの基礎に焦点を絞って説明していく。この章は、本書のほかの部分のために重要な部分であり、ほかの章よりも理論的に感じられるかもしれない。
この章では、以下のテーマを扱っていく。
- WordPressデータベースの特徴
- 既存のテーブルの役割
- Webアプリケーションに既存のテーブルを適応させる方法
- カスタムテーブルによるデータベースの拡張
- ポートフォリオ管理アプリケーションのテーブル構造のプランニング
- データベースへのクエリの発行
- 限界と考慮すべきポイント
3.1 WordPressデータベースの特徴
一般に、フルスタックWeb開発フレームワークには、あらかじめプランニングされたデータベース構造が用意されているということはない。フレームワークは、アプリケーションを構築する基礎のなかの基礎に重点を置き、開発者がアプリケーション固有の機能に集中できるようにしている。それに対し、WordPressは、決められたテーブルから構成される組み込みのデータベース構造を提供してくる。WordPressはCMSとして機能するように作られており、純粋な開発フレームワークというよりは、アプリケーションプロダクトに分類される。WordPressのコアデータベースは、CMSの一般的な機能をサポートするように設計されている。そこで、開発者はスキルを駆使して、WordPressをアプリケーション開発フレームワークとして使いこなさなければならない。 ...
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