監訳者まえがき
WordPressは世界シェアNo.1のブログ、CMSプラットフォームです。W3Techs(http://w3techs.com/)の2014年10月のデータによると、全世界のWebサイトの23.1%でWordPressが利用されており、CMSに限定したシェアは61.1%に上ります。
このような状況のなか、近年注目されているのがWordPressのWebアプリケーションプラットフォームとしての側面です。これは、従来、JavaやPHPのフレームワークなどを利用して開発されてきたWebアプリケーションをWordPressで開発するということです。WordPressのコア機能は時代の要求に応じて常にアップデートされ続けています。公開されているプラグインもWordPress.ORGの公式プラグインディレクトリに登録されているものだけで3万種類を超えています。そのため、WordPressを用いて、Webアプリケーションに要求される多くの機能を実現することは可能です。
実際、WordPressを用いたWebサイト開発の現場では、CMS開発とWebアプリケーション開発の境界線は非常にあいまいです。CMSに要求される機能は日々増大している状況があり、WordPressの開発者はこれをWordPressのコア機能を中心に、テーマやプラグインを組み合わせて実現しています。
しかし、ブログやCMSを目的としたWeb開発と本格的なWebアプリケーションの開発とでは、もともとアプローチの仕方が大きく異なります。本書は、この点に着目して、WordPressをWebアプリケーションプラットフォームとして利用する場合の開発手法を論じています。
この分野にはいまだ正答とされるものはありませんが、継続的に複数人で行われるWebアプリケーション開発に生産性と品質の確保をもたらすためには、再利用性があり役割分担が明確なMVCアーキテクチャが適しています。そのため、多くのJavaやPHPなどのフレームワークもMVCアーキテクチャを採用しています。 ...
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