October 2026
392 pages
6h 55m
Japanese
攻撃対象ドメインでの権限昇格は、攻撃者にとって攻撃を進める上で重要な段階です。端末やサーバー内での権限昇格を対象外とする理由は既に説明しましたが、権限昇格の概念自体は普遍的なものです。本章では、攻撃対象環境に適用可能な権限昇格の脆弱性の有無を判別する方法を学びます。該当するものが存在しない場合、IT担当者がActive Directory環境に意図せず導入した設定不備(ACL、GPO、過剰なグループメンバーシップを持つユーザーなど)を特定します。そして、新たに発見されたすべての経路で同様の活動を繰り返していきます。
本章は、従来から知られている攻撃コードやツールを実行すれば成功する脆弱性への攻撃から紹介し、セキュリティ更新プログラムの適用が環境のセキュリティ態勢において重要な役割を果たすことを改めて強調します。次に、ACL設定不備とGPOの悪用を取り上げます。こうした権限昇格を検知する際の主な注意点は、攻撃経路が秘匿されている可能性があり、ITスタッフの視点から見れば容易に識別できるとは限らないという点です。また、Active Directoryには特権的な操作が許可されるセキュリティグループが存在するため、それらのグループに所属するアカウントが侵害されてしまった場合は重大な侵害を引き起こす可能性があります。最後に、子ドメインから親ドメインへの権限昇格の可能性について触れていきます。Microsoft SQL ServerとADCSが関係する権限昇格については、後の章で詳しく説明します。
本章では、以下のトピックを取り上げます。
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