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詳解 Terraform 第3版 ―Infrastructure as Codeを実現する
book

詳解 Terraform 第3版 ―Infrastructure as Codeを実現する

by Yevgeniy Brikman, 松浦 隼人
November 2023
Intermediate to advanced
472 pages
7h 12m
Japanese
O'Reilly Japan, Inc.
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6章シークレットを管理する

ある時点で、あなたとあなたのソフトウェアには、データベースのパスワード、APIキー、TLS証明書、SSHキー、GPGキーなどといったさまざまなシークレットが預けられることになります。これらはすべて機密データであり、間違った人の手にわたってしまうと、会社あるいは顧客に大きなダメージが及ぶでしょう。ソフトウェアを作るなら、これらのシークレットをセキュアに扱うことはあなたの責任です。

データベースをデプロイする次のようなTerraformコードを例に考えてみましょう。

resource "aws_db_instance" "example" {
  identifier_prefix   = "terraform-up-and-running"
  engine              = "mysql"
  allocated_storage   = 10
  instance_class      = "db.t2.micro"
  skip_final_snapshot = true
  db_name             = var.db_name

  # これらのパラメータをセキュアに設定するには?
  username = "???"
  password = "???"
}

このコードでは、データベースのマスタユーザの認証情報であるユーザ名とパスワードという2つのシークレットを設定する必要があります。この認証情報を使うとデータベースとデータベース上のデータすべてにアクセスできるスーパーユーザ権限が得られてしまうので、この情報に悪意ある人がアクセスしてしまうと、壊滅的な障害になる可能性があります。では、これらのシークレットはどのように格納したらよいのでしょうか。

これは、シークレット管理(secrets management)という幅広いトピックであり、この章が焦点を当てるところでもあります。この章では次のことを取り上げます。 ...

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ISBN: 9784814400522Publisher Website