6章コードのカーボンフットプリントの測定と削減
Googleのとある人物がかつて私に「インターネットは建物である」と言いました。インターネットを構成し、そのゼタバイトものデータを保管する巨大なデータセンターを稼働および冷却するには、電気、水、その他の身近な資源が必要です†1。これらの資源は私たちの地球にとって環境負荷を伴います。友人へのメッセージ送信、ウェブ検索、お気に入り音楽のストリーミング再生、YouTubeの動画視聴、あるいは単にブラウザを一晩中開いたままにするなど、オンライン上で行うすべてのことは、最終的に地球の気候を変化させる二酸化炭素などの温室効果ガスの排出につながります。ゲームで宇宙人を撃退することや、オンラインショッピングで商品検索することに夢中になっていると、このことを忘れがちです。
同様に、もしあなたがソフトウェアエンジニアであれば、あなたが書くコードの1つひとつは、カーボンフットプリントと呼ばれる炭素排出量に影響を与えます。1台のデスクトップコンピューター上で実行される小さなスクリプトであれば、そのカーボンフットプリントは非常に小さいかもしれません。一方、石炭を燃やして得た電力で稼働するデータセンター内の何百万ものCPU上で実行されるコードであれば、そのカーボンフットプリントはより大きなものになるかもしれません。もしあなたのコードがスマートフォンアプリであれば、そのカーボンフットプリントには、アプリケーションを実行するスマートフォンを毎日充電するための電力も含まれます。つまり、ソフトウェア設計に関するあなたの意思決定は、温暖化する世界での二酸化炭素排出に関する意思決定でもあるのです。この章では、コードのエネルギー消費量やカーボンフットプリントを理解し、それらを削減する方法を紹介します。コードのパフォーマンスを調整して実行速度を上げ、リソース消費を抑える作業を楽しんでいるなら、カーボンの調整もそれと非常に似ていると感じるでしょう。 ...
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