
公開鍵暗号方式は、暗号化にも復号にも時間がかかる傾向にあります。計算時間を短縮する
ため、実際はメッセージを直接暗号化するのではなく、まずはメッセージのハッシュ値を求
め、そのハッシュ値を暗号化して署名に用います(下図参照)。
5-3
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internet
S
P
7f05
7f05
7f05
A B
abc abc
=
「認証」、「改ざんの検出」、「否認防止」の機能を備えるデジタル署名ですが、
1
つ問題があ
ります。
B
さんはデジタル署名を用いたやりとりを通して、メッセージの送信者が
A
さんだと信じ
ていますが、実際には、
A
さんを騙る悪意のある
X
さんとやりとりをしていた可能性はゼロと
はいえません。
その根本的な原因は、公開鍵暗号方式において、公開鍵が誰のものであるのかがわからない
ことにあります。受け取った公開鍵には、作成者を示す情報が一切含まれていません。そのた
め、
A
さんを騙る他の誰かが作成した公開鍵である可能性もあり、はっきりとしません。
この問題は、次節で解説する「デジタル証明書」の仕組みで解決することができます。
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