まえがき
Diameterは、IETFでRFCとして提唱されたインターネットプロトコルである。「AAA」と呼称される「認証・認可・アカウンティング管理」の分野には、様々な規格が存在する。その中のRADIUSという規格は、IETFでRFCとして提唱されたインターネットプロトコルとして、ネットワーク接続におけるAAAの事実上の標準規格となっている。Diameterは当初、このRADIUSの後継の規格として提唱された。
Diameterの提唱当時は、ネットワーク接続のAAAとして「先輩」のRADIUSが適用範囲を拡げている時期であり、Diameterの普及は芳しいとはいえなかった。しかし、その規格の柔軟な構造が着目され、次第にさまざまな分野で用いられていくこととなった。本書を執筆している2014年11月時点、DiameterはAAA分野に限らず、セッション制御やポリシー制御など、多くの分野の規格として広く適用されてきている。
近年、スマートフォンの出現により、インターネットに接続する端末の種類は大きく変化し、ネットワークの構成も大きく変化してきている。この影響を受け、AAA分野においても、長い間活躍してきた規格であるRADIUSは、徐々にDiameterへと受け継がれてゆくことになるだろう。
本書を執筆している2014年11月には、Diameterに関する本は見当たらなかった。他分野の専門書籍の中に、関連記載がわずかに散見されるのみで、それらもやや古く、我々も参考書籍がなく苦労していた。我々が困るくらいなのであれば、これからこの分野を勉強する他の人もきっと困るだろう。分を越えた試みかもしれないが、本書が出れば、世の中の役に立つのではないか。そしてこの試みによってこの分野がますます発展すれば、より優れた本が出て、さらにその後の世の中の役に立っていくのではないか。我々はその小さな一歩目になろう。これが、本書が書かれた動機であり、目的である。 ...
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