11章インタフェース——プロトコルから抽象基底クラスへ
抽象クラスはインタフェースを表現します。
——Bjarne StroustrupC++の開発者『The Design and Evolution of C++』,p. 278 より[EN-24][JP-10]
本章ではインタフェースを説明します。まず、ダックタイピングの特徴である動的プロトコルから始め、インタフェースを明確にして実装の適合性を検証する抽象基底クラス(Abstract Base Class:ABC)までカバーします。
JavaやC#などを背景に持つ人には、ダックタイピングに基づく非形式的なプロトコルが目新しいトピックでしょう。しかし、経験豊富なPythonistaやRubyistには、そんなことはインタフェースに対する「普通な」考え方でしょう。そうした向きには、抽象基底クラスの形式や型検査が新しい点でしょう。抽象基底クラスが導入されたのはPython 2.6で、この言語の生誕から15年後です。
部分的に実装されたインタフェースでもたいていは許容されるという意味では、Pythonコミュニティは以前からインタフェースを少しゆるめに理解していました。これを振り返るところから始めましょう。この点は、ダックタイピングの動的な性質にハイライトを当てた例を2、3挙げることで明確にします。
続くゲストエッセイのコーナーでは、Alex Martelliが抽象基底クラスとPythonプログラミングの新しいトレンドを紹介します。本章の残りの部分は抽象基底クラスに当てます。まずは、インタフェースの実装時に必要なスーパークラスとして一般的な用法から始めます。そして、定義したインタフェースに対する具象サブクラスの適合性を抽象基底クラスがいつチェックするかを確認します。また、登録メカニズムを使って宣言することで、サブクラス化することなくクラスにインタフェースを実装する方法も説明します。最後に、抽象基底クラスをどのようにプログラムすれば、サブクラス化や明示的な登録なしで、インタフェースに適合する任意のクラスを自動的に「認識」させることができるかを見てみます。 ...
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