訳者まえがき
お久しぶりです。本書の前の版(第6版)が出版されたのは2012年ですので、本当にお久しぶりです。
訳者は、1995年にNetscape Navigator 2.0というWebブラウザとともにJavaScriptが登場した頃から、20年以上にわたりJavaScriptの変遷を見てきました。機能が少なくてできることがあまりなく邪魔もの扱いされていた時代や、機能が増えてもベンダー間で互換性がなく地獄のような対応を迫られた時代も見てきました。最近JavaScriptに触れた方は、JavaScriptにこのような時代があったことを信じられないかもしれません。しかし、今では各種標準化されたAPIにより、大きな互換性問題もなく機能も豊富になり、さまざまなことがブラウザ上で実現できるようになっています。ブラウザはPC用のブラウザにはとどまりません。多くの方が常に携帯しているスマートフォンでも、JavaScriptが使えるようになっています。また、Node.jsの台頭により、このようなフロントエンドに応答するためのサーバソフトウェアもJavaScriptで記述できるようになっています。20年前は、PC上のブラウザでお助けツール程度のことしかできなかったJavaScriptが、今ではモバイル環境も含めてWebアプリケーション全体を記述できる汎用的なプログラミング言語に昇華しています。いつでもどこでもみなさまの生活の中で活用されています。20年以上にわたり、JavaScriptの変遷を見守ってきた訳者としても、感慨深いものがあります。本書がこのようなJavaScriptの発展に貢献できれば幸いです。
さて、本書について話をします。本書の前の版は、2012年に出版された第6版です。第7版は第6版から約10年が経過していますので、モジュール(Node形式と標準形式)の使い方や、非同期プログラミングの新しい構文、クラスの定義方法など多くのことが追加されています。また、Node.jsが広く使われるようになりましたので、サーバサイドJavaScriptについての記述も増えています。一方で、減ったものもあります。第6版では、網羅的なリファレンスを別冊の『JavaScriptリファレンス ...
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