October 2024
Intermediate to advanced
308 pages
4h 33m
Japanese
10章
総括
本書を通じて、API設計から実装、セキュリティの確保、運用まで、あらゆる段階を網羅する旅路(ジャーニー)を歩んできました。本書はアーキテクチャに焦点を絞り検討していますが、同じくらい重要なのは、組織内でどのようにアーキテクチャを適用するかです。
最後の章では、将来、より重要な役割を果たす可能性のある新しいAPI技術を探り、変化するベストプラクティス、ツール、プラットフォームにどのように追従していくかを学びます。
10.1 ケーススタディ:旅路の振り返り
本書全体を通じて、カンファレンスシステムアーキテクチャのユースケースを更新し、成熟させるために、進化のステップを踏んできました。図10-1にその出発点を示します。

図10-1 オリジナルのカンファレンスシステムアーキテクチャを示すC4モデル(図0-2再掲)
Attendeeサービスを抽出する際に行われた決定事項を見てみましょう。図10-2に示すように、私たちは(カンファレンスシステムのステークホルダーからの要件に基づいて)カンファレンス出席者を管理する機能をAPIサービスとして抽出し、レガシーカンファレンスシステムとは独立したプロセスとして実行することを決断しました。

図10-2 レガシーカンファレンスシステムからAttendeeサービスを抽出するC4モデル( ...