December 2025
Beginner to intermediate
416 pages
6h 35m
Japanese
この付録は、サトシ・ナカモト著「ビットコイン:ピアツーピア電子通貨システム」の既知の問題点と論文発表後の用語の変化、論文と実装の違いをまとめた文書を再録したものです。
もともとは本書の共著者が2016年に発表したものですが、更新を加えてここに再録しています。節のタイトルは、ナカモトの原論文の節のタイトルに対応しています。
「最長のチェーンは、目撃された一連の出来事の証明としてだけでなく、それが最大のCPUパワーのプールから発信されたことの証明にもなる。」
● 実装の細部:チェーンの各リンク(ビットコインで「ブロック」と呼ばれているもの)が同じ量の作業の証明(PoW)で作られているなら、最長チェーンは計算パワーがもっとも大きいプールが作ったものになりますが、ビットコインはブロックによって必要なPoWの大きさを変えられるように実装されました。そのため、「最長チェーン」ではなく「もっとも多くのPoWを集めたチェーン」をチェックすることが大切になりました。これはよく「もっとも作業量が多いチェーン(most-work chain)」と略されます。
最長チェーンのチェックからもっとも作業量が多いチェーンのチェックへの変更(https://oreil.ly/XYZzx)は、ビットコインの最初のリリースからかなりたった2010年7月に行われました。
- if (pindexNew->nHeight > nBestHeight) + if (pindexNew->bnChainWork > bnBestChainWork)
● 用語の変更:最初期のビットコインブロックではPoWの生成のために汎用CPUを使っていましたが、今日では大半が専用のASIC(Application ...
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