実践的なデータ可視化

第6章. データをチャート化する

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図表は、読者をストーリーに深く引き込む。折れ線グラフの傾きや、散布図ののようなイメージは、テキストや表よりも効果的に読者の目に証拠を伝えることができる。しかし、データの重要な洞察に目を向けさせるような意味のあるチャートを作成するには、デザインの選択について明確な思考が必要である。

この章では、「チャート・デザインの原則」の中で、良いチャートと悪いチャートを見分ける方法を学ぶ。すべてのチャートに適用される重要な規則と、自分でデザインをカスタマイズするときに従うべき美的ガイドラインを確認する。多くのツールでは、チャートを静止画像としてダウンロードすることができるが、本書では、読者がウェブブラウザでデータを探索できるような、インタラクティブなチャートを構築する方法も紹介する。第9章では、Webサイトにインタラクティブなグラフを埋め込む方法を紹介する。

本書で作成できるさまざまな種類のチャートについて、表6-1で説明する。チャートの種類は、データの形式と伝えたい話の種類という2つの主な要因に基づいて決める。例えば、連続したデータ点（経時変化など）を表示するには行グラフが最適であり、データ・カテゴリー間の距離（不平等格差など）を強調するには範囲グラフが適している。チャートの種類を選んだら、推奨ツールとステップ・バイ・ステップのチュートリアルに従おう。この章では、"Google Sheets Charts"、 "Datawrapper Charts"、 "Tableau Public Charts "のドラッグ＆ドロップメニューによる簡単なツールを紹介している。しかし、この章では、第11章のChart.jsやHighchartsコードテンプレートのような、ビジュアライゼーションをカスタマイズし、ホストするために、よりコントロールできるパワーツールも点示している。これらの高度なツールは、第10章にあるGitHubでコードテンプレートを編集してホストする方法についての予備知識を必要とする。

注

棒グラフと列グラフは、 基本的には同じものだが、棒グラフは水平に、列グラフは垂直に配置される。主な違いは、データ・ラベルの長さである。長いラベル（"Mocha Frappuccino 24-ounce "や "Double Quarter Pounder with Cheese "など）を表示するには、棒グラフを使う。それほどスペースを必要としない短いラベル（「スターバックス」や「マクドナルド」など）には、棒グラフでも列グラフでも使用できる。また、この章のすべての例が、食べ物（これを書くとき、私たちは本当に空腹だったため）と健康的な食事（私たちも体重を減らす必要があるため）に焦点を当てていることに気づくだろう。

表6-1. 基本的なチャートの種類、最適な使い方、チュートリアル^a

チャート	この本で最高の使い方とチュートリアル
グループ化された棒グラフまたは列グラフ
	カテゴリを並べて比較するのがベスト。ラベルが長い場合は、縦列ではなく横棒を使う。 簡単なツール：「棒グラフと列グラフ ...