まえがき
この本の初版の「まえがき」で筆者は次のように書きました。
最初に考えたこの本のタイトルは『Boring Go』でした。実のところGoのコードは退屈なのです。(中略)
退屈だからといって価値がないわけではありません。Go言語をうまく使いこなすためには、さまざまな機能をどのように組み合わせればうまくいくのかを理解しておく必要があります。GoのコードをJavaやPythonと同じように書くこともできますが、その結果は満足できるものとはならないでしょう。「何でこんなことになるんだ」と首を傾げてしまうかもしれません。そこでこの本の登場です。Go言語の機能をひと通り紹介しながら、「イディオム的なコード」をどのように書けばよいのかを説明していきます。
Goは依然として小さな言語で、機能も多くはありません。継承、アスペクト指向プログラミング、関数や演算子のオーバーローディング、パターンマッチ、名前付きパラメータ、例外など、ほかの言語にある多くの機能が含まれていません。では、なぜ退屈な言語の本を改訂する必要があるのでしょうか。
今回の改訂にはいくつかの理由があります。まず第1の理由です。「つまらない」というのは「単純」という意味ではありませんし、「不変である」という意味でもありません。過去3年間で、新しい機能、ツール、ライブラリが登場しました。構造化ロギング、ファジング、ワークスペース、脆弱性チェックなどの改善は、信頼性が高く、長続きし、保守可能なコードをGo開発者が作成するのに役立ちます。Go開発者がジェネリクスの経験を数年積んだ今、標準ライブラリには型制約とジェネリック関数が含まれるようになり、コードの繰り返しを避けられるようになりました。unsafeパッケージも、もう少し安全(safe)になるように更新されました。Goの開発者は、こうした新機能の「賢い使い方」を解説してくれる資料が求められています。 ...
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