はじめに
ソフトウェアアーキテクチャとは、素晴らしいソフトウェアを構築するための土台だ。もちろん、アーキテクチャが素晴らしいからといって、ソフトウェアの成功が保証されるわけではない。しかし、多くの場合、誤ったアーキテクチャは失敗につながる。ソフトウェアアーキテクチャはとても重要なものだ。だからこそ、すべてのソフトウェア開発者はそれをどう設計するかを知る必要がある。
本書で、あなたは優れたソフトウェアアーキテクチャの設計方法を学ぶ。明確にしておきたいのは、本書が象牙の塔の教え、すなわち、高度に抽象的なソフトウェア設計についての本ではないということだ。そして、本書は、どんな問題もたちどころに解決するフレームワークや技術といった、魔法のような解決策を示すものでもない。本書であなたが学ぶことになるのは、より強力なプログラマー、アーキテクト、技術リーダーになるための、本質的な設計原則とプラクティスだ。
優れたソフトウェアを設計するには、原則とプラクティスを熟知するよりも、もっと多くのことが求められる。ソフトウェアシステムの設計にどのように取り組むかは、最終的な結果と同じくらい重要なことだ。本書では、デザイン思考と人間中心手法を使い、チームと協力してソフトウェアアーキテクチャを設計していく方法を学んでいく。このアーキテクチャ設計のアプローチは、設計判断とその判断の影響を受ける人々との結びつきを強固なものにするのに役立つ。人を第一義に考えることで、より良い設計判断が可能となり、その結果、より優れたソフトウェアを作ることができるようになる。
対象読者
本書は、これまでにホワイトボードの前に立って四角や線を描きながら、手ごわい質問に答えてきた人たちを対象としている。
ソフトウェアアーキテクチャ設計の経験がない人にとっては、本書は完璧な入門書となるだろう。本書は、ソフトウェアアーキテクチャ設計の基本から始まり、素晴らしいソフトウェアアーキテクトになるために知るべき中核的な基礎まで順を追って進んでいく。 ...
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