4章型設計
フローチャートを見せてくれても、テーブルを隠すなら、私にはよく分からないままだろう。テーブルを見せてくれたら、フローチャートは通常必要ない。見るまでもなく明らかになるだろうから。
—— Fred Brooks
『人月の神話』(Addison-Wesley Professional)
Fred Brooksの引用文の言葉選びは古いものですが、この格言は依然として真実です。コードの操作対象のデータやデータ型が分からないと、コードを理解するのは難しくなります。これは、型システムの大きな利点の1つです。型を書き出すことで、コードを読む人に型が見えるようになり、コードが理解しやすくなります。
他の章では、TypeScriptの型の基本的な仕組みを扱っています。その使い方、推論、変換、型を使った宣言の書き方などです。この章では、型そのものの設計について論じます。この章に出てくる例はすべてTypeScriptを念頭に書かれていますが、その考え方のほとんどはより一般的に適用できます。
型をうまく書けば、あとは少しの幸運があればフローチャートも明らかにできるでしょう。
項目29 有効な状態のみ表現する型を作る
型をうまく設計すれば、簡単にコードを書けるようになるはずです。しかし型の設計が悪ければ、どんなに賢くても、どんなにドキュメントがしっかりしていても、救いにはなりません。コードは分かりづらくなり、バグが発生しやすくなります。
効果的な型設計の鍵は、有効な状態しか表せない型を作ることです。この項目では、これに反する型設計の例をいくつか挙げ、その修正方法を説明します。
構築しているWebアプリケーションで、ページ選択に伴いコンテンツがロードされ、表示されるとします。この状態を表す型を次のように書くかもしれません。 ...
Become an O’Reilly member and get unlimited access to this title plus top books and audiobooks from O’Reilly and nearly 200 top publishers, thousands of courses curated by job role, 150+ live events each month,
and much more.
Read now
Unlock full access