6章ジェネリックと型レベルプログラミング
TypeScriptの型システムは、JavaScriptのコードの実行時の振る舞いをモデリングするよう設計されています。JavaScriptは非常に動的で寛容なため、TypeScriptの型システムは常により強力な機能を開発する必要に迫られてきました。「項目15 型演算とジェネリック型を使って重複を避ける」で説明したように、型のマッピングのロジックもそのような強力な機能の1つです。
そのような強力な機能とジェネリック型エイリアスを組み合わせると、TypeScriptの型システムはそれ自体が独立したプログラミング言語と考えることができるほど強力になります(TypeScriptの型システムはチューリング完全(https://oreil.ly/snlm0)なので、これは実際間違っていません)。JavaScriptのように値を使ってプログラミングするのではなく、型を使ってプログラミングするのです。つまり、型レベルプログラミングです。これはメタプログラミング(プログラムを操作するプログラムを書くこと)とは異なりますが、この2つの用語はときどき混同されます。
新しい言語を学ぶのは楽しいもので、ゲームからSQLパーサーまで、TypeScriptの型システムを使って作られたさまざまな種類の意欲的なアプリケーションがあります。これはある程度、Type Challenges(https://tsch.js.org)プロジェクトのおかげでもあります。Type Challengesは、だんだん難しくなっていく何百もの型システムのパズルを含みます。この章を読みながらそれらを解いていけば、学んだことをしっかり定着させられるでしょう。
この章は、いくつかの注意点も含みます。TypeScriptに型レベルのプログラミング言語が備わっているとは言え、それは必ずしも直感的で、人間工学的で、扱いやすい言語なわけではありません。型レベルでロジックを書けるからといって、それが常に良いアイデアとは限りません。ジェネリック型を使いすぎると、暗号のようなメンテナンスしにくいコードになりかねません。Josh ...
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