
Chapter 8 クラウドにおける生成AIセキュリティ
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3
Section
各 クラウド プ ラットフォ ーム の
生成AIセ キュリティサ ービ ス
8
Chapter
前Sectionで説明したように、生成AIの安全な活用にはさまざまなセキュリティ対策が必要です。とくに、プロンプ
トインジェクションや機密情報の漏えい、有害コンテンツの生成、ハルシネーションなど、従来のシステムとは異なるセ
キュリティリスクに対処することが求められます。
このようなリスクに対応するために、各クラウドプラットフォームでは「ガードレール」と呼ばれる機能が提供されて
います。
8-2-3でも触れたように、ガードレール機能は生成 AIアプリケーションの入出力を保護する重要な役割を担って
います。これは従来の
Webアプリケーションにおける WAF(Web Application Firewall)のようなもので、定められ
たポリシーに従って不適切なコンテンツをフィルタリングします。
生成
AI特有のセキュリティリスクの多くは、これらのガードレール機能によって対応可能です。プロンプトインジェ
クション対策、機密情報の保護、有害コンテンツのフィルタリング、ハルシネーション検出などの機能は安全な生成
AI
アプリケーションを構築するうえで重要な要素となっています。
この
Sectionでは AWS、Azure、Google Cloud、OCIの各クラウドプラットフォームが提供するガードレール機能
の詳細について解説します。機能や適用方法、コスト、制約などを比較しながら、マルチクラウド環境における一貫した ...