
Chapter 9 サードパーティのマルチクラウドセキュリティに関する市場動向
518
SASEを構成するアーキテクチャにおいて、ネットワークとセキュリティの統合だけでなく、全体のセキュリティ監視
や監査の強化が重要です。とくにクラウド環境が複雑化する中で、
CNAPPにて SASE を構成するSaaS を統合すること
で、
SASEの通信経路やエッジでのセキュリティイベントを可視化し、リスク評価やコンプライアンス対応を一元管理す
ることもできます。
CNAPPもSASEもSIEM と連携することで、SASEアーキテクチャから発生するログやインシデン
トを他のセキュリティデータと相関させ、より高度な脅威検知と対応を可能にします。こうして、クラウド、ネットワー
ク、アプリケーション全体を包括的にカバーするセキュリティ監視機構を実現できます。
近年は
CNAPPやSASEの運用をサポートする AIアシスタント機能も登場し、自然言語でのログ調査やインシデント
レスポンスなどセキュリティオペレーションとしての補助を行ってくれるものが登場しています。今後は行動ベースでリ
スクを動的に評価し、
AIドリブンなアクセス制御やトラフィック分析が行われ、ルール生成と適用が自動化あるいは半
自動化されていくことが考えられるでしょう。
CNAPP と SASE を用いた監視運用
9-2-3 まとめ
この Section では、CNAPP とSASE について紹介しました。これらのサービスは今後も機能拡張されていくことが期
待されます。コンセプトを含めてサービスの提供内容については引き続きウォッチしていきたいところです。 ...