序文
レガシー
レガシーとは、影響力を持ち続ける古(いにしえ)の一部だ。レガシーが残っている生活は良いものだ。だが、それはソフトウェアには当てはまらない。毎日実行され、過去の意思決定をもとに逃れようのない影響を及ぼし続けるが、なんの活力もないようなコードがある。それを丁寧な言葉で「レガシー」と呼ぶ。
私たちはソフトウェアとハードウェアを区別している。私たちがハードウェアと呼ぶのは、それが固定のもので、ドライバーで解体しない限り変えようがないからだ。私たちがソフトウェアと呼ぶのは、それがアイデアのかたまりで、コードで記述されていて、ハードウェアにロードされて、何か役立つことをするからだ。
皮肉なことに、私たちの業界では、完成して開発者がいなくなると、コードはハードウェアよりも「ハード」なものになる。
開発者がプログラムのロジックにニーズや意思決定を埋め込むことで、ソフトウェアは誕生する。それは、なぜそれが欲しいのかが明らかになるまでは、まるで無から有を生み出すようなものだ。
アジリティ
私たちが組織をアジャイルだと言うのは、組織が脅威や好機に対してその場に応じた方法で対処しているときだ。アジャイルな組織は歴史から見出されたものだ。すぐに変えられないようなソフトウェアによって束縛を受けることはない。
私も含めた17人の思想家が「アジャイル」という用語を選んだ。ソフトウェアが変化し続けるニーズにすぐに適応できるようになっていることが重要である、ということを説明するためだ。このフォースは新規ソフトウェアの開発で強く感じるものだが、あとで消滅するようなものではない。とても重要なので、ソフトウェアのライフサイクルを通じて健全に維持しなければいけない。
思想家たちが取り上げた問題は、ソフトウェア開発者が将来の予測を求められ、予測がどれくらい当たったかによって有能か無能かを判断されるという「占い」のようなマネジメントプラクティスについてだ。 ...
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