第I部C言語とObjective-C言語
AppleがiOS用に提供するAPI(Application Programming Interface)は、アプリケーション(アプリ)を作成するための巨大なツールの集まりです。APIの利用には、C言語を拡張した言語であるObjective-C言語(Obj-Cと略記します)が主に使われますが、場合によってはC言語も使われます。
第I部ではこのふたつの言語の基本を解説します。C言語については開発経験をもっている人も多いでしょうから詳しい説明はほかの本に譲りますが、Obj-Cについてはその基本をていねいに解説します。
- 1章ではC言語の概要を説明します。iOS用のアプリを作るのにこの言語に関する広範な知識は必要ありませんので、この章ではAPIの利用に必要な範囲に限定して説明します。C言語をある程度学んだことがある人ならば、この章を読むだけで十分な知識が得られるでしょうし、かなり以前にC言語を使ったことがあるといった人にとっては記憶をリフレッシュするのに最適でしょう。ほかの言語、たとえばJavaやJavaScript、PHPなどの言語を知っている人にとってもほぼ十分な知識が得られると思います。ただ、プログラミングが初めてという人は、この解説だけでプログラミングに関する知識を身につけるのは難しいでしょうから、この章で紹介する参考書などを併読したほうがよいでしょう。
- 2章からはObj-Cの解説です。まず2章ではオブジェクト指向プログラミングに関する基礎的な概念や用語を解説します。また、iOSのプログラミングの基本となる重要な用語や概念の説明をします。
- 3章ではObj-Cの基本的な構文を紹介します。
- 4章ではObj-Cのクラスについて、とくにその定義方法に重点をおいて説明します。 ...