序章iiWebの歴史
この章ではWeb自体の歴史について詳しく説明します。つまり、それがどこから来たのか、Webとブラウザがこれまでどのように進化してきたのかについてです。ここで触れる歴史は網羅的でなく※21、Webにつながった重要な出来事やアイデア、発明者たちの目標と動機に焦点を当てています。
※21 例えば、HTML(ハイパーテキストマークアップ言語)の前身であるSGML(Standard Generalized Markup Language)[1]などについては多くが語られていません(この脚注を除いて!)。
ii.1 メメックスの概念
コンピューターがどのように情報革命をもたらすかに関する初期の影響力のある探求は、ヴァネヴァー・ブッシュ(Vannevar Bush)による1945年のエッセイ「As We May Think(我々が考えるように)」[2]です。このエッセイはメメックス(memex)[3]と呼ばれる機械を構想するもので、個々の人間が世界中のすべての情報を見て探索するのを助けるものです(図ii.1参照)。それは当時のマイクロフィルムスクリーン技術の観点から説明されましたが、その目的と概念は、ユーザーインターフェースや技術の詳細は異なれど、今日私たちが知っているWebといくつかの明確な類似点を持っています。
Webは、その核心において、メメックスが目標とするような、情報の表現と表示を中心に構成されており、人間が効果的に学び探索する方法を提供しています。種としての集合的な知識と知恵は、単一の心、組織、図書館、国、文化、グループ、または言語の容量をはるか昔に超えていました。しかし、私たち人間は今世界に存在するごくわずかな知識しか知ることができないとしても、技術を使って以前より効率的に学ぶことができます。特に、学ぶ必要があること、覚えておく必要があること、思い出す必要がある情報に素早くアクセスできるのです。ヴァネヴァー・ブッシュによって描かれた想像上の研究セッションは、私たちがWebを使う方法と驚くほど似ています。それは次のようなものです。 ...
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