14章コンテンツのアクセシビリティ
これまでは、ブラウザをWebアプリケーション開発のための効果的なプラットフォームにすることに焦点を当ててきました。しかし、最終的にブラウザは「ユーザー」エージェントです。つまり、ユーザーがWebアプリケーションにアクセスし、利用するのを可能な限り支援すべきです。そのため、ブラウザは宣言的なUIと、HTMLやCSSの柔軟性を活かした、さまざまな「アクセシビリティ(accessibility)」[1]機能を提供しています。これにより、タッチやキーボード、音声でWebページを操作することが可能になります。
14.1 アクセシビリティとは何か?
アクセシビリティとは、ユーザーがWebページとの対話方法を変更したりカスタマイズして、より使いやすくできることです※1。Web独自の柔軟なコア技術によって、ブラウザは多くのアクセシビリティ機能※2を提供しています。これらの機能を使うことで、ユーザーはWebページのレンダリングをカスタマイズしたり、キーボードや音声、あるいは何らかの支援ソフトウェアを使ってWebページを操作したりできます。
※1 この定義はブラウザの視点からのものです。アクセシビリティは開発者の視点からも定義でき、その場合は、できるだけ多くの人々にとって使いやすいWebページを作成する方法に関するものになります。
※2 「アクセシビリティ」を「スクリーンリーダーのサポート」と解釈する人が多数いますが、「スクリーンリーダーのサポート」はユーザーがWebページを読んで操作する方法のひとつにすぎません。
カスタマイズが必要な理由は、もちろん、カスタマイズそのものと同じくらい多様です。世界保健機関(WHO)は、世界人口の15%もの人々が何らかの形の障害を持っており、その多くは深刻または永続的であると述べています ...
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