詳解 OpenCV 3 ―コンピュータビジョンライブラリを使った画像処理・認識
by Adrian Kaehler, Gary Bradski, 松田 晃一, 小沼 千絵, 永田 雅人, 花形 理
訳者まえがき
道がつづら折りになって、いよいよ天城峠に近づいたと思う頃、
雨脚が杉の密林を白く染めながら、すさまじい早さで麓から私を追って来た。
川端康成『伊豆の踊子』
本書は、OpenCVをベースにコンピュータビジョンのプログラミングとそのアルゴリズムを説明したLearning OpenCV 3: Computer Vision in C++ With the OpenCV Library(Adrian Kaehler、Gary Bradski著。O'Reilly Media刊)の全訳です。OpenCVの開発者が著した書籍であり、前版に引き続きAmazon.comでもカスタマーレビューの評価が非常に高く、邦訳の出版が待たれていました。
OpenCV 2.xをベースにした前版の邦訳が出版されたのが平成21年4月です。その出版から9年の歳月が過ぎました。次版の出版までに時間がかかった経緯については、まえがきで少し触れられています。前版の約600ページに対して、今回の版は約1,000ページとなっており、その内容がいかに充実したものになったかが伺えます。
前版が出版された頃とは異なり、今日ではOpenCVについてご存じの方が大幅に増えたのではないかと思います。OpenCV(Open Source Computer Vision Library)はオープンソースのコンピュータビジョン用ライブラリであり、さまざまなOSで動くマルチプラットフォーム対応のライブラリです。前版の翻訳の出版時に、原著の筆者のひとりであるGaryさんが来日された際にOpenCVの講演をしていただきました。そのときに、Garyさんから「OpenCVは、今から20年前にさかのぼり、自分が所持していたPCに入っていた小さなプログラムから始まった」というお話を伺いました。 ...
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