August 2026
Intermediate
256 pages
3h 27m
Japanese
2009年、Googleは新しいコミュニケーション・コラボレーションプラットフォームであるWave(図2-1)を発表した。人々がオンラインで共同作業する方法を刷新することを掲げたこのプラットフォームは、メール、インスタントメッセージング、ドキュメント編集の機能をひとつの環境に統合し、コミュニケーションと共同作業を一体的に行える環境を目指していた。
図2-1 Google Wave(2009年)
しかし残念ながら、その寿命は短かった。GoogleはほどなくWaveの開発を打ち切ることになる。「Museum of Failure†1」の言葉を借りれば、「このサービスは野心的すぎ、使いこなすことが難しく、通常の電子メールと比べてもほとんど改善が見られなかった」からである。
[†1] 訳注:「Museum of Failure」は、失敗した製品やサービスを集めて紹介する展示・博物館プロジェクトのこと(https://museumoffailure.com/)。
Waveという名称は、SF作品『Firefly』(邦題『ファイヤーフライ 宇宙大戦争』)に由来している。同作で「sending a wave(waveを送る)」とは、時間と距離を越えてメッセージを伝えることを意味していた。Google版のWaveも、同様の精神でコミュニケーションを刷新しようとした。Waveとは、リアルタイムで共有される文書であり、リッチメディア、インライン返信、複数参加者による同時編集を実現するものだった。それぞれのwaveはホスト型のXML構造で構築されており、メッセージングと協働的なコンテンツ作成を融合した、ライブなスレッドとして機能した。 ...
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