August 2026
Intermediate
256 pages
3h 27m
Japanese
1997年、MicrosoftはClippitを発表した。これはアニメーション化されたクリップ型のアシスタントで、「Clippy」という愛称でよく知られている。フレンドリーなアシスタントとしてデザインされたClippyは、ユーザーが困っているように見えると、たびたび口をはさんできた。「お手紙を書いているようですね」と話しかけ、「お手伝いしましょうか」と尋ねるのだ。
MicrosoftのClippyの構想は、スタンフォード大学の研究(https://oreil.ly/JkEV7)に基づいていた。同研究は、人々がコンピューターを社会的存在のように扱う傾向があることを示していた。つまり、コンピューターが親切な同僚のように振る舞うことができれば、ユーザーはそれを受け入れ、関わるようになるだろうという考えだ。Microsoftは1995年に、この前提を「Microsoft Bob」ですでに試していた。Microsoft Bobは、犬のRoverを登場させた親しみやすいインターフェースであり、コンピューターに不慣れな人でも、マニュアルなしにPCを操作できることを目的としていた(図6-1)。しかしBobは動作が遅く、また、ユーザーを子ども扱いしているという批判も上がった。その結果、1年も経たずに失敗に終わったのである。
図6-1 Roverが表示されたMicrosoft Bobの画面
それでもMicrosoftは諦めず、イラストレーターを起用して、Office ...
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