●著者紹介
Tobias Baer(トバイアス・ベア)
データサイエンティスト兼心理学者兼経営コンサルタント。リスク分析の分野で20年を超す経験を重ねてきた。2018年6月まで、マッキンゼー・アンド・カンパニーのマスターエキスパート兼パートナーとして、同社のインドナレッジセンターにおける「信用リスク高度分析センター」の設立(2004年に運用開始)、世界規模の「信用リスク高度分析サービスライン」の統括、50ヵ国を超えるクライアントに対するコンサルティング(信用供与、保険料設定、徴税用の分析的意思決定モデル開発、意思決定におけるバイアス排除などに関するもの)等を担当した。これと並行して、ビジネス・アナリティクスと意思決定に関する研究も続けている。マッキンゼーでは「意思決定における認知バイアスの排除」や「機械学習の導入による透明性の高い予測モデルの開発」、英国ケンブリッジ大学では「意思決定で生じ得るバイアスに精神疲労が及ぼす影響」などをテーマとして研究を行った。
ドイツのユストゥス・リービッヒ大学ギーセンで「法と経営学」を学んだあと、米国ウィスコンシン大学ミルウォーキー校で経済学、英国ケンブリッジ大学で心理学の修士号を、ドイツのヨハン・ヴォルフガング・ゲーテ大学フランクフルト・アム・マインで金融学の博士号を取得した。10代で雑誌記事の執筆を開始(自宅のコモドール64で編み出したプログラミングの必殺技の紹介記事をドイツのソフトウェア雑誌に寄稿するなど)。現在はLinkedInの個人ページ( ...