September 2025
Intermediate to advanced
296 pages
4h 30m
Japanese
今日のLLMの世界で最大の未解決問題のひとつは、LLMをいかにしてエンドユーザーの手に届けるかである。ある意味では、LLMは従来よりも直感的なコンピューティングインターフェースである。従来のアプリケーションと比べ、タイプミスや言い間違い、人間特有の曖昧さに対してはるかに寛容だ。その一方で、「少しずれた」入力を処理できる能力ゆえに、しばしば「少しずれた」結果を生み出す傾向もあり、これは従来のコンピューティングにはほとんど見られなかった特徴である。
コンピューターは本来、同じ命令を繰り返し実行し、毎回同じ結果を出すように設計されている。過去数十年、この「信頼性」という原則はヒューマンコンピューターインターフェース(HCI/UX/UI)の設計にまで浸透し、結果としてLLMに大きく依存するアプリケーションでは、従来型のインターフェース構成が多くの場合で不十分となっている。
例としてFigmaを挙げよう。FigmaはWebサイト、モバイルアプリ、書籍や雑誌の表紙などを忠実に設計するためのソフトウェアだ。多くの生産性向上ソフトウェア(長大なコンテンツを作成するツール)と同様、そのインターフェースは次の組み合わせから成り立つ。
このインターフェースは、ソフトウェアの機能が事前に完全に把握されているという前提の上に築かれている。Figmaの場合、すべての要素とツールはエンジニアがあらかじめコード化しており、インターフェース設計時点でその存在は明白だった。わざわざ指摘するのも奇妙だが、LLMを中心に据えたソフトウェアでは必ずしもそうとは限らない。 ...
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