1章SaaSマインドセット
私はこれまで、Software-as-a-Service(SaaS)ソリューションを構築する多くのチームと仕事をしてきました。私がそうしたチームと話し合い、SaaSへの道筋を描くとき、彼らはSaaSが何を意味するのかについて、合理的で大まかな視点から始める傾向があります。しかし、私がさらに深く掘り下げて彼らのソリューションの詳細について理解を深めていくと、彼らのビジョンには大きな違いがあることがよくあります。たとえば、誰かがビルを建てたいと言ったと想像してみてください。私たちは、ビルには壁や窓、ドアがあることを誰もが知っていますが、これらの構造は千差万別です。超高層ビルを思い描いているチームもあれば、住宅を建てるチームもあります。
SaaSの定義が曖昧であることはある意味当然です。すべての技術領域において言えることですが、SaaSの世界も常に進化しています。クラウドの出現、顧客ニーズの変化、ソフトウェア分野の経済状況は絶え間なく変化しています。昨日のSaaSの定義は、今日の定義とは異なるかもしれません。もう1つの課題は、SaaSの範囲が技術的なものにとどまらないということです。つまり、多くの点において、SaaSプロバイダーの組織全体にわたるマインドセット(物事の見方や考え方、心構え)であると言えます。
それを念頭に置いて、この旅を始めるのにふさわしいのは、私がSaaSをどのように定義しているか、そしてこの定義がSaaSソリューションの計画、設計、構築に対するアプローチにどのような影響を与えると考えているかを明確にすることでしょう。この章の目的は、SaaSとはどういうものかという混乱を少しでも解消するための基礎となるメンタルモデルを構築することです。SaaSに対する曖昧な概念を排除し、少なくとも本書の範囲では、今後の章で探求する戦略を形作る、より具体的な指針をSaaSの定義に当てはめていきます。 ...
Become an O’Reilly member and get unlimited access to this title plus top books and audiobooks from O’Reilly and nearly 200 top publishers, thousands of courses curated by job role, 150+ live events each month,
and much more.
Read now
Unlock full access