12章テナントを意識した運用
マルチテナント環境を構築する際は、シングルペインオブグラスを通じて環境の管理、運用、デプロイを可能にする統一された体験の構築に主な重点が置かれます。マルチテナント環境特有のプロファイルへの対応を目指して構築された、効率的で自動化された再利用可能な仕組みが求められ、またそれが必要になります。あなたは、小規模な専任の運用チームによって環境を管理および運用する能力があることを誇れるSaaS企業になりたいと思っているはずです。このようなマルチテナントソリューションの運用上の観点は、SaaSモデルの対価として得られる俊敏性、イノベーション、効率性を実現するシステムを構築できているかどうかについて、多くの点で最も深い洞察をもたらします。
つまり、この章で目指すのは、SaaS運用の分野をさらに深く掘り下げ、ベストプラクティスの運用体験を構築するためのマインドセット、戦略、および考慮事項を検討することです。これは、従来の運用の概念の拡張に挑戦するということを意味しており、マルチテナントがビジネス全体の運用プロファイルにどのように影響するかをさらに詳しく調べていきます。
まずは、SaaS運用のマインドセットの基礎を探るために土台を築くところから始めます。目標は、運用環境を分析し、チームが運用ツールや運用体験を設計および構築する際によく採用する考え方の概要を説明することです。ゼロダウンタイムというSaaSの性質と、現在および長期的なビジネス戦略の推進に役立つデータに対する幅広いニーズとの間には、共通点があることがわかるでしょう。
ここからは、SaaSビジネスのあらゆる側面の分析に使用されるビジネスおよび技術的な洞察を得るために不可欠な、メトリクスデータの調査に移ります。ここでは、従来のインフラストラクチャのメトリクスの枠を超えて、テナントアクティビティ、ビジネスの健全性、運用の健全性、俊敏性などのあらゆる側面の計測と分析に使用される、広範囲にわたる一連のメトリクスに焦点を当てます。これらのさまざまな種類のメトリクスを調べることで、SaaSチームがSaaSビジネスの状態を評価する際に頼りにする全体的な分析プロファイルについてより深い洞察を得ることができます。その一環として、使用量とコストを個々のテナントに関連付けることができるコストモデリング戦略についても見ていきます。 ...
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