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入門 Kubernetes
book

入門 Kubernetes

by Kelsey Hightower, Brendan Burns, Joe Beda, 松浦 隼人
March 2018
Intermediate to advanced
248 pages
2h 51m
Japanese
O'Reilly Japan, Inc.
Content preview from 入門 Kubernetes

13章ストレージソリューションとKubernetesの統合

アプリケーションとその状態の情報を切り離し、マイクロサービスをできる限りステートレスに構築すると、システムの信頼性が最大化され、管理しやすくなります。

しかし、複雑性の高いシステムはたいていの場合、ステートフルな情報をどこかに持っているものです。それは、データベースの中のレコードであったり、検索エンジンに結果を返すためのインデックスのシャードであったりします。そのため、どこかのタイミングでデータを保存する場所を持つ必要があります。

コンテナやコンテナオーケストレーションの仕組みとデータを統合するのは、分散システムを作る上で特に難しい問題です。コンテナを使ったアーキテクチャを採用することはつまり、分離され、イミュータブルで、かつ宣言的なアプリケーション開発を行うことであり、それが問題を難しくしています。コンテナを使ったアーキテクチャは、ステートレスなWebアプリケーションには比較的簡単に適用できますが、CassandraやMongoDBのような「クラウドネイティブな」ストレージソリューションを使うには、手動あるいは命令的な手順を踏まないと、レプリケーションされた信頼性の高いシステムは作れません。

例として、MongoDBのレプリカセットをセットアップする場合を考えてみましょう。この時、mongodをデプロイし、命令的な方法でプライマリとその他のノードを特定する必要があります。もちろんこの手順はスクリプトにできますが、コンテナ化してしまうと、Deploymentにどのように組み込むか考えづらくなります。さらに、各コンテナのDNS名を引くことすら簡単ではないことが分かります。

また、データの重要性もさらに複雑性を増す要因になります。ほとんどのコンテナは、他のシステムと無関係に動いているわけではありません。コンテナは通常、仮想マシンにデプロイされた既存システムと関連しており、そのシステムはインポートしたりマイグレートする必要があるデータを持っています。 ...

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Adrian Mouat, Sky株式会社 玉川 竜司

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ISBN: 9784873118406Other