セキュアで信頼性のあるシステム構築 ―Google SREが考える安全なシステムの設計、実装、保守
by Heather Adkins, Betsy Beyer, Paul Blankinship, Piotr Lewandowski, Ana Oprea, Adam Stubblefield, Kuma Arakawa, 渡邉 了介
22章まとめ
私たちがこの本を書いたのは、システムの安全を保護している技術や実践と、システムの信頼性を維持している技術や実践との間には重複する部分が多々あり、組織はシステムを設計、実装、維持するプロセス全体を通じて、セキュリティと信頼性の概念を統合する必要があると確信しているからです。これまで両者は別個の領域として扱われてきましたが、私たちの見方では、セキュリティと信頼性はシステムの本質的な特性であり、したがってプロジェクトのライフサイクルに関与する全員の責任です。多くの技術シフトが実際、この見方を取るように組織を刺激する方向へ動いていると、私たちは信じています。
この技術革命は、第四次産業革命と呼ぶ人もいますが、私たちが知っているように世界を大きく変えつつあります。この変化は、より高度化するプロダクトという形で消費者が感じ取っているだけでなく、そうしたプロダクトを生み出している開発者も感じ取っています。組織はますます技術に依存するようになっており、これは技術がビジネスの中核ではない組織であっても同様です。例えば、地球の裏側にいる患者を外科医が手術できるようにするシステムが登場し始めています。科学者たちは、遺跡発掘現場の測量、土壌浸食の影響調査、絶滅危惧種の保護などに、自律飛行型ドローンを活用するようになっています。宇宙や原子力災害現場での危険な作業には、ロボットを投入する例が増えています。
技術のつながりが拡大している現実は、こうしたソリューションの信頼性に対する依存度が高まりつつあることを意味しています。データサーフェス(処理対象データ)をサードパーティに拡張するときには、そうしても安全だという確信が必要です。私たちが人々との間で築く信頼は、インフラストラクチャを実行する基盤として選択する技術の信頼性とセキュリティに基づいています。このことは、何千もの他のプロジェクトが依存する3人だけのオープンソースプロジェクトから、世界中のユーザーベースにプロダクトを販売している巨大な多国籍企業まで、どのような規模の組織にも当てはまります。 ...
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