6章信頼性の向上
基盤モデルは本質的に確率的である。つまり、乱数的もしくは確率的な挙動を示す。したがって、これらのモデルを用いて構築された生成AIアプリケーションは、一貫性のない出力、不正確な事実、ハルシネーションに悩まされる可能性がある。本章では、これらの課題を緩和するための4つのパターンを紹介する。
審判としてのLLM[パターン17]は、出力をLLMを用いて体系的に評価して品質を判定する。直接プロンプトで評価する場合と、MLもしくはファインチューニングされたモデルを用いて評価する場合がある。リフレクション[パターン18]は、モデルが自身の出力を批評し、生成されたコンテンツを反復的に改良する。依存性注入[パターン19]は、コンポーネントのモック化を可能にすることで、テスト容易性と頑健性を促進する。最後に、プロンプト最適化[パターン20]は、入力プロンプトを改良するための構造化された手法を提供する。これによって、多様な入力分布に対して出力の信頼性を最大化する。
これらのパターンを組み合わせることで、生成AIアプリケーションの信頼性を高めるフレームワークを構成する。評価、自己修正、不確実性の定量化、モジュラー設計、および入力の最適化の機構を統合し、信頼性の高いシステムを構築し、AIアプリケーションが生成した出力に対するユーザの信頼を高める。
6.1 パターン17:審判としてのLLM
審判としてのLLMパターンは、詳細で多次元的なフィードバックを得るための手法だ。このフィードバックを用いて、モデルを比較し、改善を確認し、さらなる開発の方針を定めることができる。審判としてのLLMは完全に自動化された評価基準による評価と、人間による評価との間にあり、有望である。生成AIシステムに対してスケーラブルでありながら細やかな評価を行うことができる。 ...
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