まえがき

技術は波のようにやってきます。そして現在、オブザーバビリティのトピックは大きな変化を経験しています。

私は2005年からインターネットサービスの開発と運営を続けてきました。 その間、業界全体は、キャパシティプランニングとサーバーのラッキングの世界から、 オンデマンドで仮想マシンをスケーリングする世界へと大きく変わりました。 現在、私たちはさらに進化し、そのような複雑なデプロイメントを管理するために、 分散オペレーティングシステムの開発に取り組んでおり、 Kubernetesが現在のOSの主流になっています。 まだプラグアンドプレイが登場する前のデスクトップOSのように感じますが、日々状況は変化しています。

しかし、そうしたシステムを「どのように観測するか」という課題は、今も昔も変わりません。 私たちの技術スタックは飛躍的に進化し、劇的な変化を遂げてきましたが、 市場に出回っている監視やオブザーバビリティ製品を見ると、 20年前に使っていたNagiosやMunin、syslogといったツールをダクトテープでつなぎ合わせたスタックと比べて、 根本的には大きな違いがありません。 ダッシュボードが少し美しくなった程度で、実質的には変わっていないのです。

これが、私が2019年にOpenTelemetryプロジェクトを共同設立した理由です。 20年の経験を経て、現在の限界が何であるかを理解し、もっと良くできる方法があると確信しています。

だから、「三本柱」などという、古いシャギードッグ [1] のことはもう忘れてしまいましょう。 オブザーバビリティをテレメトリーと分析の2段階に分けて、ゼロから始めましょう。 テレメトリーとは、私たちがシステムをどのように記述し、それらの記述をどのように伝達するかです。 ...