第Ⅰ部イントロダクションと基本的な概念
「黄金時代」という言葉を生み出したのは、はるか昔のギリシャやローマの詩人たちです。以来、技術の進歩やイノベーションに続く期間を指してこの言葉が使われてきました。ラジオやテレビでの黄金時代は20世紀に発生しました。ここでは、ライターやアーティストたちは新しいメディアを活用して何か新鮮で魅力的なものを作ろうと努力しました。そして我々は今、JavaScriptの黄金時代を経験しているのかもしれません(本当にそうなのかどうかは、後になってみなければわかりませんが)。デスクトップ版と同等のアプリケーションをブラウザ上で実行するために、JavaScriptが道を切り開いたことには疑いがありません。
今日までに、Webはリッチで高度にインタラクティブなアプリケーションのプラットフォームとして発展してきました。今やWebブラウザは単なるドキュメントの描画プログラムではなく、Web自身も単にリンクでつながったドキュメントの集合ではありません。WebサイトはWebアプリケーションへと進化しました。その結果、アプリケーションのロジックを実行するのがサーバー側からブラウザ側へと移ってきています。同時に、アプリケーションに対するユーザーの期待もどんどん高まってきました。例えば初期ページの読み込み時間は、かつてないほど重視されています。Radwareによるレポート(http://bit.ly/radwarereport)によると、1999年の時点では一般的なユーザーはページが読み込まれるまでに平均8秒は待つとされています。一方2010年のオンラインショッピングでは、3秒間待っても何も表示されないページを放棄するユーザーが57パーセントにも上っています。ここに、JavaScriptの黄金時代での課題が見て取れます。クライアント側のJavaScriptは、ページをよりリッチでインタラクティブにしてくれます。しかし一方でページの読み込み時間が増大し、ユーザーにとっての第一印象が損なわれています。読み込み時間は企業にとっての死活問題にもつながります。AmazonとWalmartはともに、読み込み時間が100ミリ秒短縮されるごとに収益が1パーセントずつ向上すると述べています( ...
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