まえがき
読者が気づいているかどうかにかかわらず、APIの存在は普遍的である。APIがなければ、スマートフォンから最新の天気予報にアクセスできないし、NASAの地上管制ミッションが深宇宙ネットワークを通じて宇宙飛行士や人工衛星と通信することもできないだろう。
APIは変革の力を秘めており、金融業界もその対象の1つだ。銀行を訪れて用事を済ませる必要は今やなく、たいていのことはWebやスマートフォン(モバイルアプリケーション)あるいは電話で用が足りる。
APIはAmazonやGoogle、Microsoft、OpenAI、Revolut、Salesforceなどの大手IT企業の成功を支えており、デジタルのチャネルを通じて多額の収益を上げている。APIはデータが流れる血管であり、KubernetesなどのテクノロジーはAPIなしでは機能しない。
API(Application Programming Interface)という言葉はコンテキストによって異なる意味を持つ。この語は主にソフトウェア分野で使われるが、ハードウェアにも適用できる。ソフトウェアのコンテキストでは、APIはライブラリーやネットワークサービスに対するインターフェースを記述するために使われる。
我々はAPIという語を、ソフトウェアの構成要素が通信を行う端点として定義する。背後にあるシステムの複雑さを公開することなしに、APIは機能だけを提供できる。APIは主に開発者によって利用される。開発者はプログラムを使ってAPIをソフトウェアに取り込み、システム内またはシステム間の相互運用を実現する。同時に、APIは所有権の分離も可能にする。APIの背後にあるものに関する責任はすべて、APIを公開したシステムだけが負う。その結果、より良い保守が可能になる。 ...
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