4章Webプロトコル
前章では、TCP/IP上でテキストをバイト列として送受信した。この考え方は、今日のWebで最も広く使われているプロトコルであるHTTP(Hypertext Transfer Protocol)の基礎となっている。
この章ではHTTPの目的と進化を解説する。netcat、tcpdump、iperf、curl、nghttp2、tshark、Wiresharkなどのネットワーク解析ツールを使ってプロトコルの進化を探索する。HTTPの各バージョンを順に紹介することで、巨大な仕様であるHTTPの特徴をより平易に説明できると考えている。また、HTTPと関連するQUICプロトコルについてネットワークのパケットレベルでデモンストレーションを行う。これを通じて、ネットワークベースのAPI(主に、HTTPを利用するAPI)に関する上位層でのトピックに備えることも意図している。この章の議論では、WebブラウザーをはじめとするWeb APIのクライアントという観点からのHTTPの特徴に焦点を当てる。
4.1 ハイパーテキストとは
「ハイパーテキスト」という用語は1965年にTed Holm Nelsonによって提唱された†1。
「ハイパーテキスト」という言葉を紹介しよう。紙面上では表現できないような複雑さで相互接続された、文章や絵の資料という意味である。
——Ted Holm Nelson(1965)
[†1] Ted Holm Nelson, "Complex Information Processing: A File Structure for the Complex, the Changing and the Indeterminate" (https://oreil.ly/wAO7I ...
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