17章頭を使いなさい
「ラビットは賢い」とプーは考え込んで言った。
「その通り、ラビットは賢い」とピグレットは言った。
「それに脳を持っている」
「その通り、ラビットは脳を持っている」とピグレットは言った。
長い沈黙。「思うんだけれど」とプーは言って、
「だからラビットは何も理解しないんだ」
――A・A・ミルン
『クマのプーさん』
「頭を使いなさい」は、だらしない同僚をけなす言葉ではありません。むしろ、誠実なコーダーにとって重要な原則です。プログラミングに対して我々のチームが自ら選んた規則の二つ目です。その規則は、日々のコーディングの多くの場面で適用されます。
愚かにならない
KISS規則についてはすでに述べました。「単純に保て、お馬鹿さん」です。ここでは、さらに一歩進めます。つまり、「愚かにならない(don't be stupid)」です。私達プログラマは、このことを何度も思い出す必要があります。
知的な人々が、信じられないほど愚かになります。目の前にある疑いの余地のない明らかな正しさを見落とします。
これは、典型的なギークの問題です。
わくわくするような新たなアルゴリズムを書いたり、巧妙なデータ構造を製作したりする願望は、単純な配列で十分であるという判断を鈍らせることがあります。リリースを急ぐと、標準以下のコードを大量に生み出しやすくなります。プレッシャーにより注意深く考えなくなります。愚かなコードを書いてしまいます。
コーディングの専門家でもやってしまうのですから、普通の人である私達がやってしまうのは当然です。自分のコードにある、あまりにも明らかなミスを見落とさないようにしてください。うっかりして設計を過剰に複雑にしないでください。容易に避けられる愚かさを付け加えないでください。 ...
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