1章ソフトウェア設計の技
ソフトウェア設計とは何でしょう? それほど注意を払わなければならないのは何故でしょう? 本章では、ソフトウェア設計を主題とする本書を読み進めるための下準備をします。ソフトウェア設計の概要を述べ、プロジェクトの成功にきわめて重要である理由と、正しく会得すべきものである理由を説明します。同時にソフトウェア設計の複雑さが見えてくるでしょう。とても複雑なのです。ソフトウェア開発においてもっとも複雑な部分と言えます。そのため、読者が道に迷わないよう、ソフトウェア設計の原則をいくつも取り上げます。
「ガイドライン 1」では、全体を俯瞰し、ソフトウェアとは変更されるものだという点を述べます。ソフトウェアは将来の変更に耐える構造でなければなりません。しかしこれは言うは易く行うは難しの類で、現実にはソフトウェアエンティティ間の関係性 (結合度)、依存関係がソフトウェア開発者に苦難の連続をもたらします。この問題を解決するのがソフトウェア設計です。依存関係と抽象化を管理する技としてのソフトウェア設計 — ソフトウェア工学の基盤部分を解説します。
「ガイドライン 2」では、ソフトウェアエンティティ間の関係性、依存関係への対策を述べます。また、将来の変更に備えた設計、およびソフトウェアの順応性を高める方法を説明します。その際に重要となるソフトウェア設計の原則、単一責任の原則 (SRP、Single-Responsibility Principle) および DRY 原則 (Don't Repeat Yourself) も紹介します。
「ガイドライン 3」では、ソフトウェアエンティティ間の関係性を掘り下げ、インタフェースを介した関係性の解消方法について述べます。また、インタフェースによりもたらされた人工的な関係性の削減手段として、 ...
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