4章Visitor パターン
本章では Visitor パターンのみを取り上げ、集中的に解説します。読者がすでに Visitor パターンのことを耳にしていれば、または実際に使用した経験があれば、細部まで解説するデザインパターンとして最初に選んだのが、何故 Visitor パターンなのだろうかと疑問を感じているかもしれません。はい、Visitor パターンがデザインパターンの中でもっとも魅力溢れるものだとは決して言えません。しかし、デザインパターンを実装する際の選択肢の多さと、その選択により実装にどれだけ差異が生まれるかを示すには恰好の素材です。また、Modern C++ での利点を示すのに効果的な例でもあります。
「ガイドライン 15」では、まず動的多態性 (dynamic polymorphism) の世界を旅する時に下さなければならない設計基本上の判断、すなわち型と処理 (operation、オペレーション、機能、操作、動作、メソッド) のどちらを優先するか、について説明します。また複数のプログラミングパラダイムを取り上げ、それぞれが本来持つ長所と短所についても説明します。
「ガイドライン 16」では Visitor パターンを解説します。型ではなく処理を拡張するその目的を説明し、古典的な Visitor パターンが持つ長所 / 短所を両方とも示します。
「ガイドライン 17」では、現代の Visitor パターン実装を紹介します。std::variant を用いた、この実装ならではの多くの利点を解説します。
「ガイドライン 18」では、Acyclic Visitor (アサイクリック、非循環、非巡回) を紹介します。一見すると Visitor ...
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