3章デザインパターンの目的
Visitor、Strategy、Decorator。いずれも次章以降で解説するデザインパターン (design pattern) の名前です。それぞれの詳細へ踏み込む前に、デザインパターン全般に通じる概念について解説しておくべきでしょう。本章では、デザインパターンの基礎的な事柄や、初めに押えておくべき内容を解説します。
「ガイドライン 1」では、「デザインパターン」という用語を用いました。また、デザインパターンを使用すべき開発レベルについても解説しました。しかし、デザインパターンとは何かについてはまだ述べていません。「ガイドライン 11」はまさにこれを解説します。デザインパターンには処理の目的を表す名前があること、抽象化によりソフトウェアエンティティ間の関係性を削減すること、さらに長年にわたり検証済みであることを解説します。
「ガイドライン 12」では、デザインパターンに対する多い誤解を取り上げ、デザインパターンとは何か、逆に言えばデザインパターンとはこういうものではないということを説明します。デザインパターンは実装に関するものではなく、また一般的な問題に対するプログラミング言語レベルでの解法でもないことを理解してもらいます。またオブジェクト指向プログラミングや動的多態性に限定しない点を示すことにも注力します。
「ガイドライン 13」では、デザインパターンを避けて通る方が困難であることを示します。もうそこら中にあるのですから! 特に C++ 標準ライブラリではデザインパターンを多用しており、その威力を発揮している好例だということに納得がいくでしょう。
「ガイドライン 14」では、デザインパターンの長所の 1 つに、その名前だけでも目的を明確に表現できる点があります。デザインパターン名を用いれば、コードが持つ情報量や意味が増すことを説明します。 ...
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