10章Singleton パターン
本章では有名な (それほどでもないかもしれませんが) Singleton パターンを解説します。読者がすでに Singleton パターンに精通しており、自分なりの確固とした意見を持っているだろうとは承知しています。Singleton パターンをアンチパターンとみなしており、本書が敢えて取り上げたのはどうしてだろうと疑問を感じてさえいるかもしれません。まぁ著者も、Singleton パターンが特に人気があるわけでもなく、Singleton パターン本来のグローバルな性質が原因で多くの人達の間で、程度こそ軽いけれど、悪評が立っているのも承知しています。しかしそう考えると、C++ 標準ライブラリに Singleton パターンに似たインスタンスがいくつかあると分かると大いに驚くかもしれません。本当にあるんですよ! それに素晴らしい働きをするんですよ! ですからここで Singleton パターンとは何か、いつ動作するか、正しくつき合うにはどうするのが良いかについて解説しましょう。
「ガイドライン 37」では Singleton パターンを説明し、Meyers の Singleton (Meyers' Singleton) とも呼ばれ、広く用いられる実装の動作を解説します。しかし同時に、Singleton パターンをデザインパターンとはせず、実装パターンとして扱うべきという意見も強く表明します。
「ガイドライン 38」では、数は多くないもののグローバルアスペクトの解として、Singleton パターンが必要になることもあると認めます。Singleton パターンはまさにこの場面で多く用いられますが、同時に、Singleton ...
Become an O’Reilly member and get unlimited access to this title plus top books and audiobooks from O’Reilly and nearly 200 top publishers, thousands of courses curated by job role, 150+ live events each month,
and much more.
Read now
Unlock full access