Skip to Content
エンジニアリングチームのリード術 ―Googleに学ぶインディビジュアルコントリビューターとマネージャーのための実践ガイド
book

エンジニアリングチームのリード術 ―Googleに学ぶインディビジュアルコントリビューターとマネージャーのための実践ガイド

by Addy Osmani, 村上 列
April 2025
Beginner to intermediate
316 pages
3h 36m
Japanese
O'Reilly Japan, Inc.
Content preview from エンジニアリングチームのリード術 ―Googleに学ぶインディビジュアルコントリビューターとマネージャーのための実践ガイド

3章効果的なエンジニアリングのための3つのEのモデル

ここまでのところで、チームの効果性について、基本的なことを説明しました。また、効率性、生産性、効果性を測定するために用いられるさまざまメトリクスについて検討してきました。ソフトウェア開発組織がビジネスの変化に後れを取らないよう努力する中で、チームもまた変化し、進化して、より効率的かつ効果的になります。組織、チーム、そしてチームメンバーは、成長と変容のサイクルを絶え間なく繰り返します。チームやチームリーダーがさまざまな成長段階を切り抜けていけるよう、効果的なエンジニアリングについて確固たるモデルが必要です。

本章では、効果的なエンジニアリングのために、3つのEのモデルを紹介します。このスケーラブルなモデルは、エンジニアリングリーダーがチームに効果性を浸透させる際に役立つでしょう(図3-1参照)。

3つのEのモデルでは、効果的なエンジニアリングは、次のような段階を経て構築されます。

1. 実行可能にする(Enable)
まず、チームや組織にとっての効果性とは何かを定義することで、効果性を実現できるようにします。この効果性の定義の中には、ビジネス領域において意味のある方法で効果性を測定するにはどのような方法が最適なのかを含めるようにします。効果性が定義できたら、チーム内の他のメンバーとビジョンや戦略を共有することで、効果性の達成に向けて積極的に取り組めます。
2. 力を与える(Empower)
効果性を実現するための戦略を策定した後、リーダーはチームにその戦略を実践するだけの力を与えなければなりません。力を与えるとは支援するということです。つまり、チームが効果的にビジネスゴールを達成できるように、邪魔になりそうなことやそのほかの複雑な問題をリーダーとして排除していきます。 ...
Become an O’Reilly member and get unlimited access to this title plus top books and audiobooks from O’Reilly and nearly 200 top publishers, thousands of courses curated by job role, 150+ live events each month,
and much more.
Start your free trial

You might also like

データベースリライアビリティエンジニアリング ―回復力のあるデータベースシステムの設計と運用

データベースリライアビリティエンジニアリング ―回復力のあるデータベースシステムの設計と運用

Laine Campbell, Charity Majors, 八木 和生
機械学習デザインパターン ―データ準備、モデル構築、MLOpsの実践上の問題と解決

機械学習デザインパターン ―データ準備、モデル構築、MLOpsの実践上の問題と解決

Valliappa Lakshmanan, Sara Robinson, Michael Munn, 鷲崎 弘宜, 竹内 広宜, 名取 直毅, 吉岡 信和

Publisher Resources

ISBN: 9784814401116Publisher Website