6章効果的なマネージャー
これまでの章では、ソフトウェアエンジニアリングにおいて、リーダーシップの持つ複雑な問題について深く掘り下げさました。効果的なマネジメントに必要なものを調査し、チームの抱える具体的な課題に立ち向かうための手順を洗い出してきました。また、アンチパターンについても検討しました。リーダーは自分自身や自分のチームを守るために、このようなアンチパターンを発見し回避しなければなりません。さて、今こそ、これらの要素をまとめて、効果的なマネージャーの全体像を構築するときです。
この章では、マネージャーの業務上の役割に特に集中して説明します。もっと幅広いリーダーシップ全般については7章で述べます。マネージャーは、確立されたフレームワークの中で組織の規律と一貫性を維持する責務を負っています。日常業務が円滑かつ効果的に、また確実に遂行されるよう、リソースやプロセスを計画したり、調整したり、コントロールしたりしなければなりません。
Caseyという人物を例に考えてみましょう。Caseyは、エンジニアリングにおいてさまざまな役割を10年以上経験しているベテランエンジニアです。Caseyの経歴は、ジュニアからシニアソフトウェアエンジニア、そしてエンジニアリングマネージャーへと変遷してきています。Caseyに、効果性を実現したり拡大したりする方法や、チーム内のアンチパターンを特定する方法についての知識があれば、何かメリットが得られるのでしょうか。もちろんです。Caseyはアンチパターンについての見識を得て、それらに正面から立ち向かうための準備を整えることができるでしょう。それでも、彼女はマネジメント職としての役割への移行や、関連する責務をうまく処理するという、日々の複雑な問題にも立ち向かわなければなりません。 ...
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