6章オブジェクト参照、ミュータブル性、再利用
「君はさみしそうだ」白の騎士は心配そうに言いました。「元気になれるように、歌を歌ってあげよう。(中略)この歌の名前は『HADDOCKS' EYES』と呼ばれているんだ」
「まあ、それがこの歌の名前なのね」ようやく興味を持ってきた様子でアリスは尋ねました。
「いや、君はわかっていないな」と、白の騎士は少しいら立った調子で答えました。「それはこの歌の呼び名にすぎない。本当の名前は『THE AGED AGED MAN』だよ」
—— Lewis Carroll
"Through the Looking-Glass, and What Alice Found There"
この章での基本的な考え方を、アリスと白の騎士の会話が見事に表しています。オブジェクト自体とその名前とを明確に区別するというのが、この章のテーマです。名前というのはオブジェクトとは異なる別の概念です。
この章はまず、Pythonでの変数を表すメタファーは箱ではなくラベルだということを示します。参照型変数についてもう知っている読者も、エイリアスについて説明したいときにはこのメタファーが役立つでしょう。
続いて、オブジェクトの等価性と値そしてエイリアスという概念について議論します。イミュータブルなのに値を変更できるという、タプルの不思議な性質が明らかになります。ここから、浅いコピーと深いコピーの違いについて考えてゆきます。参照を関数のパラメータとして渡すことについても考察します。パラメータのデフォルト値としてミュータブルな値を設定することによる問題や、関数の呼び出し側から渡されたミュータブルな引数の安全な扱い方について解説します。
最後に、ガベージコレクションやdelコマンド、イミュータブルな値を扱う際のトリックを学びます。 ...
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