23章属性のデスクリプタ
デスクリプタを学ぶことによって、より多くのツール群を利用できるようになるだけでなく、Pythonのしくみやその設計の美しさをより深く理解できるようになるでしょう。
—— Raymond Hettinger
Pythonのコア開発者であり達人†1
[†1] Raymond Hettinger、『Descriptor HowTo Guide』(https://fpy.li/descrhow)。
デスクリプタとは、アクセスのためのロジックを複数の属性で共有できるようにするしくみです。例えばORM(Django ORMやSQLAlchemy)でのフィールドの型はデスクリプタであり、データベースのレコードでのフィールドとPythonのオブジェクトの属性との間で相互にやり取りされるデータの流れを制御しています。
__get__、__set__、__delete__の各メソッドからなる動的なプロトコルがあり、これを実装したクラスがデスクリプタです。propertyクラスはこのプロトコルを完全に実装しています。他の動的なプロトコルと同様に、一部しか実装されていなくても問題はありません。実際のコードでは、ほとんどのデスクリプタは__get__と__set__だけを実装しています。1つしか実装していないデスクリプタも少なくありません。
デスクリプタはPythonにおける特徴的な機能であり、アプリケーションレベルだけでなく言語の基盤にも組み込まれています。ユーザーが定義した関数もデスクリプタです。あるメソッドを、バインドされたメソッドとしてもバインドされていないメソッドとしても呼び出せる理由にはデスクリプタが関係しています。
Pythonをマスターするには、デスクリプタへの理解が不可欠です。この章すべてを使って、デスクリプタについて解説します。 ...
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