4章開示
3章では、コードにインストルメンテーションを追加する方法を説明した。しかし、生成したメトリクスがモニタリングシステムに渡らなければ、インストルメンテーションなど何の役にも立たない。Prometheusがメトリクスを利用できる状態にするプロセスのことを開示(exposition)と呼ぶ。
Prometheusに対するメトリクスの開示はHTTPを介して行われる。通常、メトリクスは/metricsパスの下で開示され、リクエストはクライアントライブラリによって処理される。Prometheusは人間が読んで理解できるテキスト形式を使っているので、手作業で開示形式(exposition format)のメトリクスを作ることもできる。しかし、使っている言語に適切なライブラリがなければしょうがないが、そうでなければライブラリを使った方がよい。ライブラリは、正しいエスケープなどの細かい作業をすべてこなしてくれる。
開示は一般にメイン関数などのトップレベル関数で行われ、アプリケーションごとに1度設定するだけで済む。
通常、メトリクスは、定義したときにデフォルトレジストリ(default registry)に登録される。依存ライブラリのひとつがPrometheusインストルメンテーションを持っている場合には、メトリクスはデフォルトレジストリに書き込まれるので、何もしなくてもそのインストルメンテーションのメリットが得られる。しかし、アプリケーションのメイン関数からPrometheusインストルメンテーションまでのすべてのライブラリがインストルメンテーションを意識していることを当てにできるように、メイン関数から下のすべての部分を明示的にレジストリに渡すようにしているユーザもいる。これは、依存チェーンのすべてのライブラリがインストルメンテーションに対応しており、使っているインストルメンテーションライブラリの選択が一致していることが前提となる。 ...
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