日本語版への著者まえがき
本書の日本語版向けにこういう特別なまえがきを書けることになり、光栄だ。こっちのまえがきはもちろん日本語で書いた……わけじゃない、ってのを告白せざるをえない。ぼくの日本語も、さすがにそこまで達者じゃない! 本書を担当してくれた敏腕翻訳者である久富木隆一には、以降の章で山ほど出てくるアメリカの口語表現から熟語までを何もかも調べ尽くすよう強いることになってしまった。若干申し訳なく感じているのが正直なところだ。でも日本の読者的には、読み進めさえすればおいしいところだけ持っていける。何を隠そう、ルール20までたどり着くと、人生で初めて「カウポーク†1」って呼ばれることになるんだから!
†1 訳注:詳しくはルール20を参照。
ぼくが25年前に共同創業した会社であるSucker Punchが生み出した数々のゲームがある。そのうちどれであれ、プレイ経験のある皆様には、特に謝意を伝えたい。とりわけ、ぼくらの最新作『Ghost of Tsushima』のプレイヤーの皆様には感謝している。ゲーム制作時にソニー†2がSucker Punchに寄せてくれた信頼や、ゲームで歴史を扱った際の創作的自由に対して日本の皆様が示してくれた寛容さを、ぼくらは心からありがたく感じている。
†2 訳注:Sucker Punchは、2011年以降、ソニーグループ内の100%子会社となっている。
『Ghost of Tsushima』の開発には、6年もの歳月を費やした。Sucker Punchがこのゲームを完成させ、製品として送り出した後にぼくが思い立ったのは、本書を書く時間を確保することだった。ぼくらはSucker Punchの歴史を通じ、コードの書き方に関する、とあるルール集を発展させてきた。チームが抱える人員規模も、達成を目論む野心の範囲も、拡大の一途をたどる一方で、そんなルール集があればこそ、コードベースを柔軟かつ活気のある状態のまま維持してこられたってわけだ。 ...
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