
第4部 利益モデルを書く
10-1
収益性とは何か
利益モデルを通じて向き合う収益性とは、「利益が出るかどうか」「収支の
つり合い」であり、事業を行うための「コスト(インプット)」を上回る「売
上(アウトプット)」を生み出せるかどうかの収支バランス
を指します。
10-1-1
売上とコストの構成要素
売上とコストはそれぞれ複数の構成要素に分解されます(
図 10-1
)。売上は
どのような事業であれ「単価」と「客数」と「時間/期間」の 3 つの変数の積
により生み出されます。「いくらで」「何人(何社)」が「どの程度の期間」購入・
利用してくれるのかとも表現できるでしょう。
コストは売上の構成要素に紐づくように 4 つに分解できます。
価値提供コスト
価値提供コストとは、顧客に対して価値提供を行うごとに発生し、一回の
取引ごとに発生する性質をもつコストです。財務・管理会計的区分を用いると、
変動費性質をもつ売上原価費目、変動費性質をもつ販売費の一部が該当します。
ハードウェア系事業であれば一個あたり製造原価や、一個あたりの配送費用等
が該当します。デジタル完結の事業であっても、たとえばスタイリストが利用
者の好みを理解し、ファッションコーディネートの提案を行うような事業であ
れば、スタイリストに対しての委託費が価値提供コストに該当するでしょう。
第
10
章
収益性と向き合う
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