
154
第1 章でも書いたように、開発作業は大きく要件定義から設計、実装、
テスト、リリースという手順に分けられます。このようにソフトウェアの
企画から利用終了までの全体の流れをソフトウェアライフサイクルといい
ます(図5-19)。具体的には、企画、要件定義、開発、導入、運用、保守
というサイクルをたどるとされています。
つまり、ソフトウェアの開発の前段階として企画があり、リリースした
後も運用や保守といった工程が必要となります。ソフトウェアは開発して
終わりではなく、リリースした後に要望や不具合による修正が発生し、そ
の対応が求められるのです。
実際には、保守の後に廃棄まで含める場合もあります。「業務がなくな
った」「 新たなシステムと入れ替えた」などの理由により該当のソフトウ
ェアが使用されなくなることもあり、ソフトウェアライフサイクルではこ
れらの全体を考慮し、業務をモデル化することが求められます。
ソフトウェアライフサイクルを考えたとき、すべての工程を同じ人が担
当するわけではありません。多くの会社では、主に開発を担当する部門
と、運用・保守を担当する部門が分かれています。
しかし、昨今では運用の信頼性を向上するだけでなく、開発から保守ま
で一貫して対応することで生産性の向上につなげようという機運が高まっ
ており、D
デブオプス
evOpsと呼ばれています(図 5-20)。Development(開発)と
Operations(運用)の先頭を取った言葉で、これらが密に連携することで
エンジニアにとっても幅広いスキルを磨けるだけでなく、顧客のニーズに ...