November 2020
Intermediate to advanced
368 pages
5h 13m
Japanese
飯塚 修平(いいつか しゅうへい)
UX エンジニア、クリエイティブテクノロジスト。博士(工学)
1989年茨城県土浦市生まれ。2017年東京大学工学系研究科 技術経営戦略学専攻 博士課程修了。在学中からさまざまなウェブサービスの立ち上げ・運営に携わり、ウェブ最適化の研究に従事。現在はウェブと機械学習を融合した作品制作に取り組んでいる。
ポートフォリオサイト: https://tushuhei.com
本書のカバーの動物はミドリアマモウミウシ属の一種(Hermaea bifida)です。
ウミウシは貝殻が体内に埋没、あるいは消失した貝類の総称で軟体動物門腹足綱(巻貝の仲間)に属していますが、その分類には諸説あり一定していません。
体は直線状で後方が尖っています。2本の触手を持った丸い頭部をもち、体の両側に沿ってサイズの異なる多数の有茎付属肢があります。そのうち3つのペアは、残りのものよりはるかに優れています。頭部の触手の後ろには、2つの目がはっきりと見えます。これらの下にピンクの斑点が皮膚の下で動くことが観察されています。色は白っぽく赤褐色の線があります。
本種が属する嚢舌目は、舌嚢という器官に収容された歯舌で海藻の細胞に穴を開け、内部の物質を吸い取って食物にしています。これにより体内で分岐した中腸腺が鮮やかな色をしているのが体外から観察できます。この目に属する動物には、摂取した餌に含まれる葉緑体を生きたまま中腸腺の細胞に取り込み、しばらく生かしたまま光合成を行わせて利用するものがあります。当初、この現象は単細胞藻類との共生と考えられましたが、現在は食藻の葉緑体であることが確認されています。
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